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2008.03.08 (Sat)

薦めたいが勧められない

 古い考え方だと言われたこともあるが、私にはどうしても譲れない倫理観がある。男女の恋愛は一度決めた相手と添い遂げるものであって、その関係を続けたまま別の異性を求めるなんて言語道断。どうしても新しい愛が必要なのであれば、きっぱりとけじめをつけてから始めるべきで、結婚しているかしていないかにかかわらず、そうするべきだと思っている。
 会社から非常に強く進められて日経新聞を読んでいた時期があるが、その頃朝刊を飾っていたのが渡辺淳一の『愛の流刑地』だった。
 新聞に掲載する一日分の文章量などたかが知れている。それなのに毎日きちんと濡れ場が用意されているような作品で、毎朝毎朝こんなものばっかり読まされてはかなわん、もっと面白いものはないのか、と思っていた矢先に映画化が決定した。その宣伝のついでに某キー局のアナウンサーが「これは今、すんごい話題なんだ。とにかく面白い」と評価していたのに耳を疑った。
 世のビジネスマンは、こういうものがお好み???
 私には不倫をして、その不倫相手を殺しておきながらそれを正当化するような作品はどうにも、好きになれないのだがなぁ……。いや、不道徳だからこそ不倫。ちっとも美しくない。
 でも、高橋治の『風の盆恋歌』を読んだときには不覚にも思ってしまった。
 この不倫は美しい。
 裏切られた側に回るはずの家族が良く描かれていないこともあるけれど、ここまで美しく不倫を描かれてしまうと、もうそれは不倫小説と言うよりは、純愛小説と言うしかない。
 愛し合った過去がある。けれども別の伴侶を得て20年間、それぞれの人生を歩んできた。世間に背いているという罪悪感はある。けれども、次に離れることがあるなら死んでもいいとさえ思う。結論から見れば中高年版「ロミオとジュリエット」。その結末はとても切ない。切ないが非常に美しい。
 でも!
 やっぱり不倫はいけないことだと思うんだよね。他の誰かを好きになってしまったなら、きちんとした別れをして、そして新しい人生を進めばいい。不倫だの浮気だの平然とやるような人って、ダメになっても元の鞘におさまればいいというような、どこかに逃げ道を作っているみたいでとってもイヤな感じだ。逆の立場から見れば、はっきりしてもらえずにいつまでも騙されているわけだからさ、結局立ち直る期間も遅くなるし、その分だけ新しい恋を見つける機会をなくしてしまうわけなんだよ、あたしの青春を返せーっ!(ああ、嫌なことを思い出した……)
 ともあれ、『風の盆恋歌』は作品としてもかなり良い。作品の舞台に選ばれた「おわらの祭り」の縦糸が「恋愛」という横糸に巧く絡め取られて、作品の妖艶さを引き立たせている。オススメしたい一冊だ。
 でも不倫はオススメしない。絶対にだ。
EDIT  |  21:56  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

Comment

こんばんは

不倫であれなんであれ、していることが、自分(その立場にある方)の気持を偽ったり誤魔化したりしていることでなく、真剣なものであるならば、良いか悪いかとは、その立場に立って経験した時じゃなきゃわかんないものかも。

私も若いときはかなり潔癖だったし、良いことと思って奨励するつもりは、今であってもないけれど、昔仏教徒だった頃、沢山の相談にのりながら、悲しいほど切なく真面目に、どちらとも切れられず泣いて苦しんでいる方々をも見てきて、私には経験こそなかったけれど、本当に引き裂かれる想いなんだろうと、なんとか少しでも気持を建て直してあげられる形を思案したり提供しようと努力してきていた事を思い出したよ。

感情って割りきれない。

正しいとか正しくないとか判断さえつかない激流だと感じていたよ。

でも、タムさんみたいに考えて、生き抜けたら素晴らしいと思う。綺麗だし。

でも、もし親しい方が“そう”であったり、“そこ”へ行ってしまっても嫌わないであげて欲しい。

汚いばかりでない、凄まじい程の美しさを見る事もあると思うから。

いつも長々と失礼。
おやすみなさい
(∂∇∂) |  2008.03.08(Sat) 23:01 |  URL |  【コメント編集】

ブログタイトル、変えたんですね^^

私も、”愛の流刑地”がもてはやされた時はどうかと思ったよ・・・
みんな・・・男も女もいくつになっても心が躍るような恋がしたいんだね。
わからないでもない・・・
そう思っていたのは想像の世界だったから。
それが現実になったとき・・・この傷は一生消えない。
色々ないきさつがあるんだろうけど・・・やっぱり不倫はよくない。
タムさんの恋愛感覚に賛成です。 うれしかった。
時雨 |  2008.03.09(Sun) 07:10 |  URL |  【コメント編集】

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