09月≪ 2017年10月 ≫11月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  Top↑

2007.12.24 (Mon)

のれそれ

 ちょうど、鞄の中には『古事記』の全訳本が入っていた。何でこんなものを読んでみる気になったのかは、私自身に問うても「??」と返ってくるに違いないが、学生時代以来の秋葉原に立ち寄った際、たまたま稲田屋という居酒屋に入ったのも何かの縁だったのか。
 何しろこの稲田屋というお店、山陰地方が発祥で、店の名も出雲神話に登場する櫛名田比売(くしなだひめ)(奇稲田姫)からとったものであるとのこと。櫛名田比売といえば、八俣遠呂智(やまたのおろち)(八岐大蛇)を退治した建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の妻になる美女。山の神の系統で、稲田の女神でもある。
 この稲田屋で初めて食したのが「のれそれ」という食材だった。……のれそれって、なんだ?
 不思議に思って店員に訊いてみたところ、穴子の稚魚であると。不思議なものに俄然興味の沸いてしまう性分のことなので、お約束通り挑戦。掌にすっぽり入るくらいの小さな容器の中に、白く透き通った細長いものが、酢醤油にあえて出てきた。見た目は穴子というよりは、この手の稚魚ならきっとこんな形だろうな、というようなもの。白い体に黒い目がテンテンと付いているので、一瞬ひるむ。
 けれどもこれがね、うまいのなんのって、酒の肴にぴったり!
 しかも、小さいのにしっかり穴子の味がする。(穴子と思って食べたからかも?)機会があればもう一度ぜひ食べたい!

 と、そんなところで話を元に戻して。
 『古事記』に登場する須佐之男といえば、八俣遠呂智を退治して櫛名田比売と結ばれ、妻の地を治めた英雄。この出雲地方の英雄は、亡き母を慕って黄泉の国へ行きたいと切望するあまりに姉の天照大御神(あまてらすおおみかみ)を困らせ、すったもんだの挙げ句に天上から追放される厄介者。この矛盾は、もともと2つ地方の神話が存在したからではないか、ということらしい。出雲の人々にとっては偉大な指導者も、大和の人々にとっては侵略者。見方が変わればそういうことかもしれない。
 ちなみに、須佐之男が母を慕うのは、姉と兄のふたりが父親の目から生まれたのに対して、末男の須佐之男だけは父親の口から生まれたから。心臓を通ってはき出された息と共に生まれた須佐之男は、離縁した妻を偲び愛し続けている父の気持ちを代弁しているのだ、という小説に仕立ててあるのが荻原規子の『空色勾玉』。
 あー、なるほどねぇ。……と、妙に納得した記憶がある。
 遠く離れても、好きな人。
 そんなロマンスにぴったりな今日はクリスマス・イブ。どうぞ大切な人と、大切な時間をお過ごしくださいませ!
EDIT  |  00:00  |  TB(0)  |  CM(7)  |  Top↑

Comment

のれそれ!

先日は遊びに来てくれてありがとうございました。
なかなか良いものを召し上がりましたね!僕は以前レストランバーの店長をしてたときに魚屋さんで購入してお通しに使ったりしてました。確かにアナゴの味がしてとても美味しいです。わさびしょうゆで食べるのも良いですよ。また発見できると良いですね!
みっちゃん |  2007.12.24(Mon) 01:12 |  URL |  【コメント編集】

お久しぶりです!

こんにちは~^^
それにしても、父親の目から口から生まれてくるなんて・・・
さすが神様は一味違うわ~
一味違うといえば、私も”のれそれ”食べてみたいなあ(*^^*)
メリークリスマス! タムさん☆
今夜はどう過ごされますか。^^
時雨 |  2007.12.24(Mon) 11:28 |  URL |  【コメント編集】

ちっ、ちっ

父親の口からって・・。かなりびっくりですね・・。
あんまり本を読まないもので、この奇想天外な展開についていけず、
どきどきしております。

タムさん、メリーなクリスマスをお過ごしくださいませ!


ひろせ |  2007.12.26(Wed) 00:36 |  URL |  【コメント編集】

iriverとiPod touch

ブログへのコメントありがとうございました。iriverを使い倒しています。今、iPod touchにいろいろユーチューブの動画を取り込んでいます。動画は連続的にリピートできないのが物足りないです。ウクレレの耳コピは、やっぱりiriverのほうがいいかな。
ウクレレ新潟 |  2007.12.27(Thu) 17:37 |  URL |  【コメント編集】

のれそれとすさのおと・・・

興味のひかれるお話ですね^^

『のれそれ』は置いてるお店があったら絶対頼んじゃいます♪
うーーまいんだ^0^


日本の神話には詳しくはありませんが、柄刀 一さんの『3000年の密室』という小説(ミステリーです)の中で、縄文人と渡来人(弥生人)の関係にからんでスサノオの位置づけや国引き伝説に関する解釈なんかを語るシーンがあって面白いですよ。
ミステリーと古代史が好きじゃないと読み進めるのはつらいかもしれませんが・・・^^;
willfulwalk |  2007.12.27(Thu) 18:44 |  URL |  【コメント編集】

今日のご訪問ありがとうございました!

日本の神話って、私は子どもが小さいときに読み聞かせしようと思って図書館から絵本を借りて、自分がいかに自分の国の神話を知らなかったかを思い知らされました。
絵本でも、話がややこしいせいか子どもの反応はいまいちでした。
「古事記」で読むと人名を読むのも一苦労そうですね。。。
pea |  2007.12.30(Sun) 00:35 |  URL |  【コメント編集】

お久しぶりです。
ご訪問ありがとうございました。

神話は遠いフィクションの様であって
日常の背後に蠢いているものの様でもあり。

イブには、三峯神社で日本武尊の像を
ちらりと見て来たところ。
sk |  2007.12.30(Sun) 14:54 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。