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2012.07.22 (Sun)

正義という名の悪意

 この状況を見るたびに、私は『ブラックサイト(Untraceable)』という映画を思い出します。インターネット上に映し出される被害者。彼の死期を早めるのはサイトへのアクセス数、つまり、加害者は興味本位でサイトを訪れる第三者たち、という内容の映画です。
 A子は女子中学生。成人した大学生の彼氏と飲酒後、バイクを運転。その後、そのことを
mixiボイスに投稿して「悪いことした、ごめん」と締めくくる。その投稿を誰かが目敏く見つけ、広める。すると、さらに誰かがA子の氏名、住所、学校、果てはバイト先、彼氏の名前や大学の名前までを突き止め、さらに広める。展開先はミクシィだけに留まらない。ツイッター、2ちゃんねる、まとめサイトにまで及び、その情報を見つけた第三者によって爆発的に拡散し、中には学校やバイト先にクレーム電話を入れる者も現れる。
 祭りと化す。
 そして、その祭りに参加した人々は一様にこう思い、こう言う。「これは正義だ」と。
 私が初めて見たネット上の「炎上」はそんな内容でした。たまたま眺めていたサイトにツイッターのホットワードが流れて認知したのですが、その内容の凄まじさに圧倒され嫌悪感を抱いたことを思い出します。そして、最近見かけた炎上は大津市のあのいじめ事件。加害者とされる少年
3人の実名、学校名、親族の名前がインターネット上に晒され、「正義の制裁」という大義名分で爆発的に拡散していく。一体全体、この情報を拡散した人々は自殺した少年とどのような関わりがあり、そして加害者とされる少年たちに対してどのような結末を求めているというのでしょうか。彼らは何の利害関係もなく、そして何も求めておらず、そしてその先にある「結果」に対して何ら責任を取らない人々です。そんな彼らに一体どのような「権利」があるというのでしょうか。
 そして、裏を返せば顔も名前もわからない第三者から特定の個人が徹底的に攻撃される、それも面白半分に。これは全国規模の「いじめ」に他なりません。しかもたちの悪いことに、親族とされた人の中にはまったく無関係の他人が含まれているという事実。最近になってちらほらと判明しだしたそれらの「事実」は大して拡散しない。なぜかというと、それは「面白くない」情報だから。恥を知るべきです。
 伝統的にいじめの構図として、加害者はいじめの事実を忘れ、被害者はいじめの事実を引きずっていく。今回この騒動に加担した人々は、やがてそのことを忘れていくことでしょう。
 無責任な行動は慎むべきです。
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Comment

そんなことになっていたとは

ニュースで知り、ひどい事件だと思いましたが、ネット上では、
そんなことになっているとは知りませんでした。
Twitterなど、実名でなくてもいいだけに、あることないこと
思ったままに書き込んでしまうのでしょう。

声を上げることは大事なことでもあるのですが、その方法など
よく考える必要がありますよね。
ひよこまま2 |  2012.07.23(Mon) 00:38 |  URL |  【コメント編集】

Re: ひよこまま2さん

本当にひどい話です。
日本人は「恥」の文化を大切にしているなんていいますが、近頃はそうでもないようです。
と、こういうことを教訓に、自分自身は自重していきたいものです。
タム |  2012.07.29(Sun) 18:48 |  URL |  【コメント編集】

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