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2012.07.16 (Mon)

シェイクスピアに見る人種差別

 再び映画鑑賞。今回は『ヴェニスの商人』を観ました。シェイクスピアの有名な喜劇作品で、強欲なユダヤ人シャイロック役をアル・パチーノが演じています。
 映画は、喜劇ではなくて終始一貫、悲劇として描いていました。
 いや、何でしょうね、最初から最後までこのシャイロックが可哀そうで可哀そうで。
 冒頭でシャイロックに向かって唾を吐いたヴェニスの商人アントーニオ。シャイロックが恨むのも当然でしょう。それなのに、平然とシャイロックに金を借りようとしたアントーニオ。そりゃ怒るって。挙句に娘は、アントーニオを介してシャイロックが金を貸した相手の友人と駆け落ち。もう呪うのレベルでしょう。それなのに、シャイロックは最終的に財産を剥奪され、キリスト教への改宗を命じられてしまいます。
 途中、「キリスト教徒とユダヤ教徒とはその信じる教義の違いの他、いったい何が違うというのか」というような主旨のことをシャイロックが叫ぶシーンがあります。これはシェイクスピアの原作にもある有名な場面で、シャイロックの苦悩を凝縮させたこの作品の真骨頂かと感じます。もちろん、裁判の逆転劇がこの作品の醍醐味。けれども、その喜劇の影で迫害という不幸を背負ったシャイロックという人物像に、ユダヤ人への蔑視というキリスト教徒の感情をシェイクスピア自身が感じ、そして問題意識を持っていたのではないかと感じるのです。
 だからこそ、まだ『ヴェニスの商人』を読んだり見たりしていない方には、是非そのような視点でこの作品に触れてもらいたいと思います。
 映画の最後、直接的には描かれていませんでしたが、どうやらシャイロックは死んでしまったようですね。なんとも空しい終わり方でした。
 いや、それにしてもアル・パチーノは渋くて素敵です。アントーニオ役を演じたジェレミー・アイアンズも好きなんです。というわけで、おじ様萌えの私としては、『ヴェニスの商人』はいい目の保養でございました。でもこの映画、問題意識を持って観ないとつまらないかも。
EDIT  |  22:40  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

Comment

To:タムさん

映画、好きですね!
最近、子どもの映画以外見ていないかも。。。
ヴェニスの商人は、随分昔に読んだっきり。内容も覚えていない有様です。。。
真夏の夜の夢は、本を読み、舞台も見たので、まだ覚えているんですけどね。
ひよこまま2 |  2012.07.23(Mon) 00:30 |  URL |  【コメント編集】

Re: ひよこまま2さん

真夏の夜の夢は、高校生の時に演劇部の舞台を見に行ったのが最初で最後です。でもかなりアレンジされている様子だったので、本当の内容はわからないかも・・・。
映画も含めて、お子さんがいらっしゃると、どうしてもそちらが中心になってしまいますよね。でも、時々は大人な映画も必要だと思いますよ☆
ヴェニスの商人、大きく二つの内容が入っています。「借金を返せない場合は自分の肉1ポンドを提供する」という証書を巡ってヴェニスの商人と高利貸しのユダヤ人が裁判をする話と、とある美女が金の箱・銀の箱・銅の箱のうち正しい箱を選んだ求婚者と結婚するという話。よろしければまた、お読みください。
タム |  2012.07.29(Sun) 18:41 |  URL |  【コメント編集】

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