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2010.02.13 (Sat)

風の名

 高校受験の時に叔母が湯島天神で合格祈願をしてきてくれたことがあり、その時もらった鉛筆を見て初めて「東風」を「こち」と読ませることを知った。春に吹く東の風のことをいうらしい。
 気になって当時持っていた辞書で調べてみたところ、東と南だけは趣のある名前を見つけることができて、どうやら夏の「南風」は「はえ」と読むらしかった。いや、「はえ」は「蝿」を連想するから趣があるとは言えないか。
 岡山駅で香川に向かう列車を待っていたとき、同じホームにやってきた列車の名は「南風」。
 「はえ」が来たのかと一瞬思ったが違う。「なんぷう」だった。この列車をやり過ごして乗るのは次の電車。終点高松駅に向かう予定の旅。
 それにしても四季の豊かな日本のことだから、風の名前だってそれぞれにきちんとあるに違いない。そう思ってもう一度調べてみたところ「あなじ」という冬の北風があることを発見した。
 それでも西はこれだ、と言えるような風の名称が見つからなかったが、考えてみれば偏西風という常に西から吹く風があるのだ、西風には季節感がなくても仕方がないのかもしれない。とはいえ、郷土に馴染んだ東西南北の風はあると思う。残念ながら私が知らないだけで、きっと季節で吹く西の風もあるに違いない。
 ギリシア神話の中で西風は「ゼピュロス」といい、春を告げる豊穣の神とされている。日本では春の風は東、ギリシアでは西、そういう違いに風土の違いを感じる。
 私自身は、西風で手塚手塚治虫の『ユニコ』に登場するゼフィルスを思い出す。ビーナスの反感を買ったユニコーンの子供をその土地から連れ去り、見知らぬ土地に置き去りにすることを命じられた可哀想な西風。日の沈む方角から吹く風には郷愁を帯びる何かを感じるような気もする。
 冒頭の東風は、大宰府に左遷される菅原道真が詠んだ歌。

  東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花
     (あるじ)なしとて 春を忘るな  (『拾遺和歌集』より)

 鉛筆自体は「春を忘るな」ではなく「春な忘れそ」の方だったかな。
 2月の今日、梅のつぼみもほころぶ季節になった。強い風がよく吹く。雪も舞う。しかし、2月になると毎年梅が咲く。自宅の梅は今にも咲きそうだ。
 春が来た。
EDIT  |  09:30  |  TB(0)  |  CM(3)  |  Top↑

Comment

「東風」といえば、YMO・・・・・・歳がばれる・・・・・・・・。

パスタは堅いまま食べました・・・。

しかも鍋のふちにあたっていた部分は焦げてしまって・・・・。

焼き目のついたパスタなんて初めて食べました。トホホ・・・・・・・。
sniper |  2010.02.14(Sun) 10:26 |  URL |  【コメント編集】

いつもながら感心します

タムさんのブログを拝見していると、この人は
本当にいろんな知識を持っている人だなぁと
感心し、勉強させていただいています。
東風でこち。南風ではえ。
また1つ勉強させていただきました。
ひよこまま |  2010.02.15(Mon) 22:48 |  URL |  【コメント編集】

私、現在23歳ですが、「こち」と読むのはタムサマのブログを拝見して知りました(恥)
そこで疑問に思って調べるところが偉いと思ぃますっ(*゚∀゚人)
まだまだ寒い日は続きますが、春の足音が少しずつ聞こえてきているのですネ♪
まりまり |  2010.02.20(Sat) 01:36 |  URL |  【コメント編集】

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