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2013.02.02 (Sat)

ハッピーかい?

 父親は子供たちに過剰の期待をする。子供たちはやがて独立し、それぞれに父親の期待した通りの成功を収めている。……と、父親だけは信じている。
 けれども現実は違います。子供たちはそれぞれに問題を抱え、必ずしも父親が期待したような成功を収めたわけではありません。その事実は父親の耳には届かない。なぜか。そうすることですべてが丸く収まるから、敢えて父親には話さないし、時に父親に嘘をつくのです。
 『みんな元気(
EVERYBODY'S FINE)』という映画を見ました。妻に先立たれたばかりの主人公をロバート・デ・ニーロが演じています。物語は週末に帰ってくるはずの子供たち全員が用事を理由に帰ってこなかったというところから始まり、寂しさに駆られた父親が子供たちを訪ね歩くというストーリー。
 しんみりと、じんわりと、大変素晴らしい作品でした。
 父は確かに過剰な期待を子供にしたかもしれません。けれども、それは父親にとって精いっぱいの愛情だったのだと思います。子供たちは父親の期待を負担だと思ったかもしれません。けれども、子供たちはみな、父親を愛しています。親子の深い絆というものを感じさせてくれる作品です。
 物語の終わりに、妻の墓石の前で反省の弁を述べるシーンは印象深い。そして、もう一度やり直せるなら、子供たちに、ただ幸せでありさえすればそれでいいと教えたい、というシーンも。
 長年電線のコーティングをしてきたという主人公の職業にちなんで、電線の映像が何度も何度もクローズアップされる演出も狙ってると思います。子供たちが何度も電話で連絡を取り合うシーンもそう。夫が自宅に電話をかけて、留守番電話の応答に死んだ妻の声を聞くシーンも。遠く離れていても、電線のように常に繋がっている、それが家族なのだ、というメッセージだったに違いありません。
 久しぶりに良い作品に巡り合えたと思います。
 そしてこの映画、『みんな元気(
Stanno Tutti Bene)』というイタリア映画のハリウッド版だそうで、『みんな元気(Stanno Tutti Bene)』は小津安二郎の監督作品『東京物語』のオマージュなのだとか。『東京物語』といえば、今現在『東京家族』というオマージュ作品が劇場で公開されていますよね。
 そのように聞くと『東京物語』そのものが気になってきます。いつか、見てみたいものです。
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