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2012.03.10 (Sat)

さて、我々は何を思う

 寒さの厳しい冬も和らぎ、ようやく庭先の梅がその香をひけらかすようになりました。華やかな桜もいいですが、春の到来を告げるこの香しい梅の花もまた一興。鶯ではありませんが、春が来たよと唄いたくなります。
 しかし私たち日本人は、賑やかなこの春の訪れとともに、常にあの悲しい記憶を思い出すことを怠ってはなりません。三月十一日、あの悪夢の日から早くも一年が経とうとしています。
 あの日、私はいつも通りの退屈な仕事を、いつものようにこなしていました。突然の微振動、それもあまりにも長いP波の揺れに、これは来るぞ、と思った瞬間のあの大きな揺れ。今でも体が覚えています。その後も、何度も、何度も、職場はまるで大波に飲まれた船のようでした。
 繋がらない電話。止まってしまったエレベーター。動く気配のない電車。路上に溢れかえる真っ黒い人の群れ。コンビニの棚から消え去った食料品。一晩中鳴り続けた緊急地震速報。東京の夜も緊迫していました。
 十メートルの津波が押し寄せたという速報をネットのニュースで最初に見たのが、地震の発生からどのくらい経ってからだったか、今となってはもう思い出せません。「流された車数十台」というトピックスも間髪入れずに流れてきました。ただ漠然と、東北地方の被害が少ないことを祈りました。けれども、実際の津波の規模は十メートルどころではなく、かつその被害の甚大さも……。そして、最後は福島第一原子力発電所の爆発。
 思えば、これほどまでに自身の人生を悲観した瞬間はかつてなかったかもしれません。深く重苦しい未来がある、そのようにただ漠然と感じ、そしてただ漠然と何かを諦めました。今でも諦めた何か、それが何かは私にもわからないのですが、まだ諦めたままのような気がします。
 同時に私は、日本人という人種には大いに失望しました。根拠もなく繰り広げられる風評被害と差別、その一方で秘匿される事実と真実。決められない政治。進まない復興。福島から真っ先に逃げ出した東京電力の家族。自主避難者が避難先で巻き起こす物議。傍観するだけの世間。 
 我が身が可愛く、同時に我が身以外には興味がなく、そして困ったことは誰かが解決してくれるものと信じる他力本願。それが日本人の持つ負の側面で、この震災をきっかけにして、よりよくこの目に映るようになりました。
 もちろん、立ち上がり奮闘している人も多くいるでしょう。むしろそのような人の方が多いかもしれません。いえ、多いと信じたい気持ちがまだ私の中にあります。
 翻って私自身は? これまで何をし、そしてこれからは何ができるのか。ずっとずっと考えていくべき課題です。
 明日、いよいよ三月十一日がやってきます。
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2012.03.25 (Sun)

例外の雨

 日曜日こそ晴れても、土曜日は雨。そんな週末がこのところずっと続いているような気がします。基本的に後ろ向きの人間なので、こういう天気は本当にダメ。朝起きて空が煤けたようにどんよりとしていると気持ちもどんよりとしてしまいます。針金のような雨が降るとなお、ダメ。
 それでも平日で仕事の日なら、義務感や責任感で気持ちを奮い立たせて行動に移すこともできるでしょう。ところが休日になるとそうもいきません。布団を被ったまま鬱々と一日を過ごし、そのように過ごした無為な一日に後悔します。
 しかし、雨の中には好きなものがあるのも事実。
 例えば、雷と風を伴って激しく降る雨。忘れられないのが阿蘇で遭遇した雷雨。外輪山に降り落ちる幾筋もの光と、隣の人の声さえ聞こえないほどの大音量で打ちつける雨。自然の猛威と言いますか、威厳と言いますか、地球という物体の荒々しい息遣いを感じさせる雨に打たれると、このちっぽけな私にも魂があるのだ、と励まされるような鼓舞させられるような不思議な感覚に気持ちが高揚します。
 それから晴れているのに降る雨、いわゆる狐の嫁入り。この雨も好きです。青空の下でひっそりと降り注ぐ柔らかな雨は、トゲトゲした心を優しく綺麗に洗い流してくれるような気がします。
 そういう意味では、終わりかけの雨も私は好きです。
 雨脚が遠のき、次第に灰色の空が白くなっていく。刻々と明るくなっていく空に、たぶん私は希望を見出そうとしているのだと、そんな風に思います。
 しかし今日はとてもいいお天気ですね。梅の花は大分散ってきました。ひと雨ごとに、桜の開花が待ち遠しいこの頃です。
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